めありのおひま箱

独身OLの日常を徒然なるままに。転職話、お料理、お出かけ日記、教育熱弁など書きます。

お別れの準備

四本足でしっぽはくるんととぐろを巻く。

柴犬なのに鹿みたいに鼻の長い。

世界で一番ブサイクでかわいい私たちの家族。

 

私が10歳の時に出会って、それから15年間ずっと一緒に暮らしてきた彼女。

家庭の事情で2回も引っ越したが、元気についてきてくれた彼女。

 

お外が好きで、走るのが大好きな彼女。

 

お散歩に行くと永遠に草や電柱を匂い続けていた彼女。

 

いつからだろう。遠くまで歩けなくなったのは。

 

いつからだろう。起きれなくなったのは。

 

去年、失いかけた命を医者も驚く生命力で乗り越えた彼女。

もう今にも命尽きそうな彼女を、去年も見たから

今回は本当にお迎えが来ることがわかる。

 

何度も痙攣して何かを必死に叫ぶ彼女。

普段は全然吠えないのに、誰に何を言っているのか。

 

もう、お迎えが来ているのかもしれない。

泳ぐのが苦手だから、三途の川を渡りたくないって言ってるのかも。

 

彼女の意識がこの世界から離れ始めているのがわかる。

目が開いていても、もう私のことは見えていない。

耳が動いても、私の声はもう届いていない。

 

今までありがとう

大好きだよ

もう頑張らなくてもいいんだよ

 

そう伝えたくて、彼女の身体をずっとずっと撫でる。

 

ああ、もう家を出なきゃ

あとは母に任せなきゃ

帰った時にはもういってしまったあとかもしれない

 

一生の別れを覚悟して、家を出た。

 

夜に弟が本州から帰ってくる

間に合うだろうか

 

めあり